2020年4月6日月曜日

高速道路料金の算出方法について(NEXCO3社の場合)

 安倍総理が『緊急事態宣言』を出すのではないかと噂されている中、本日会社休みでほっとしている sapa_highway です。
会社が、ロックダウンがどのような内容で出るのかわからないので手の打ちようがない、と言っています。


今回は、『高速道路の料金計算』についてです。

高速道路の料金には、当然といえば当然ですが計算方法があります。どのような計算式か。「ドライブコンパス」や「iHighway」などのアプリを使用すれば一発でわかるのですが、これが非常に複雑でわかりにくいです。

単純な計算式としては、普通車の場合、

(150円+距離×1kmあたりの料金「24.6円」)×1.1(消費税)
※端数については四捨五入して10円単位

です。

暗算でするなら、
距離を25倍して150円足したものに消費税10%を加算する
です。

もし、100km走るなら、

100×25=2,500
2500+150=2,650
2650×1.1=2,915

となり、大体3,000円ぐらいと計算すればよいでしょう。

NEXCO各社の場合、上記の計算式が基本です。
そして他に計算に必要なものがいくつかあります。以下に記述します。


【車種】
  1. 軽自動車・二輪車 (車種間比率  0.8)
  2. 普通車 (車種間比率  1)
  3. 中型車 (車種間比率  1.2)
  4. 大型車 (車種間比率  1.65)
  5. 特大車 (車種間比率  2.75)
※車種の詳細は省きます。詳しくは ここをクリック(NEXCO東日本のHPに飛びます)

「車種間比率」とは、普通車を「1」として、受益者負担・原因者負担・占有者負担から考慮して公平に料金に比重をかけたものだそうです(国土交通省HPより要約)。
普通車で計算した高速道路料金に車種間比率をかけることで、各車種の料金が算出されます。特大車は普通車の2.75倍も料金がかかります。24時になる前のSA・PAが混雑する理由がよくわかります。


【距離】
高速道路上を長距離走ると、料金が安くなります。

  • 100kmを超えて200kmまでの区間 ⇒ 25%引き
  • 200kmを超える部分 ⇒ 30%引き

例えば、
A. 高速道路を150km走行した場合
150 + ((24.6 × 100) + (24.6 × 50 × 0.75 )) = 3532.5
なので、3,530円。

B.高速道路を250km走行した場合
150 + ((24.6 × 100) + (24.6 × 100 × 0.75) + (24.6 × 50 × 0.7)) = 5316
なので、5,320円。


【割引】
何種類かあります。
平日朝夕割引(地方部)
対象日時:平日(月~金で祝日除く)の午前6~9時と夕方17~20時

これには条件があります。

  • 事前に、ETCマイレージ登録が必要
  • 割引対象道路が、NEXCO3社が管理する地方部の高速道路(東京・大阪近郊は対象外)及び宮城県道路公社の仙台松島道路
  • 各月1~末日までの利用回数による。5~9回は約30%引き。10回以上は約50%引き
  • 朝・夕の時間帯それぞれ最初の1回に限り適用されます
  • 通行料金の最初の100kmの部分のみを還元
  • 利用月の翌月20日にマイレージサービスの還元額として戻る
  • 他の割引が適用されると、こちらの割引は対象外となる

休日割引(地方部)
  有名なやつですね。
  対象日:土曜日・日曜日・休日・毎年1月2日と3日

  これにも条件があります。

  • 車種区分が「普通車」か「軽自動車等」でETC搭載車
  • 割引対象道路が、NEXCO3社が管理する地方部の高速道路(東京・大阪近郊は対象外)及び宮城県道路公社の仙台松島道路
走行距離や回数の制限は無し。

  割引率:30%


深夜割引
対象:全車種

以下、条件です。

  • 午前0~4時の間に高速道路を走行する
  • 割引対象道路が、NEXCO3社が管理する地方部の高速道路(東京・大阪近郊は対象外)及び宮城県道路公社の仙台松島道路
  ※ 京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は割引の対象外

  割引率:30%


④ETC2.0割引
  対象区間:
  • 圏央道(茅ヶ崎JCT~海老名JCT、海老名~木更津JCT)
  • 新湘南バイパス(藤沢~茅ヶ崎JCT)
  普通区間の料金水準(例えば普通車の場合は24.6円/km)になる。


⑤外環道迂回利用割引
  次の3つの要件をすべて満たす場合、東京外環道の料金が割引されます。
  • 首都高速道路の都心環状線内の出入口を発着
  • 東京外環道を1JCT間のみ迂回利用して放射高速道路を利用
  • 料金所をETC無線通信により通行


⑥アクアライン割引

 条件:東京湾アクアラインの料金所をETC無線通信により走行される車両

 料金表:
      通常料金  ETC車割引後料金
軽自動車  2,510円 ⇒ 640円
普通車   3,140円 ⇒ 800円
中型車   3,770円 ⇒ 960円
大型車   5,190円 ⇒ 1,320円
特大車   8,640円 ⇒ 2,200円

【その他】
 一番最初の基本の計算式での「1kmあたりの料金」
この「1kmあたりの料金」も、実は場所により料金が変わります。
  • 基本料金は普通車24.6円
  • 東京・大阪の大都市近郊区間については普通車29.52円
  • 恵那山トンネル・飛騨トンネルといった長大トンネル区間については、普通車39.36円の特別料金
※ただしETC車については令和6年3月31日を期限として、長大トンネル区間ではトンネル区間料金割引が実施されています。割引後の普通車1kmあたりの料金は24.6円です。


 このほか、細々としたものがあるのですが、それらは割愛させていただきます。



≪まとめ≫↙
 結局、NEXCO3社の高速道路料金の基本計算式は、

車種間比率 × (150円+距離km × 24.6円)×1.1(消費税)
※端数については四捨五入して10円単位

です。これが基本計算式です。



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